投資ファンド、東京スター銀に ５日からＴＯＢ開始

投資ファンド、東京スター銀に　５日からＴＯＢ開始

　国内大手投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ（ＡＰ）は４日、東京スター銀行（東京都港区）への株式公開買い付け（ＴＯＢ）を５日から実施すると発表した。発表を受け東京証券取引所は、１部上場の東京スター銀株を４日から上場廃止の可能性を投資家に周知する監理銘柄に指定した。

　買い付け価格は１株３６万円で買い付け期間は３月６日まで。同行株式は米系ファンドのローンスターが発行済み株式の６８％を保有している。ＡＰは発行済み株式の７５％（約１８８９億円）を下限として全株式（約２５２０億円）の取得を目指す。

　東京スター銀は４日、ＴＯＢに賛同する意向を発表し、ＴＯＢが成立した場合は、普通株式１株あたり５０００円を予定していた２００８年３月期の配当を無配とすることも明らかにした。記者会見したＡＰのリチャード・フォルソム代表はＴＯＢ成立後も経営陣を続投させ、地方への出店による販路拡大を目指す考えを示した。

　東京スター銀は１９９９年６月に経営破たんした第二地方銀行・東京相和銀行が母体。債務超過の穴埋めなどで約８０００億円の公的資金が投入された。

（2008年2月5日 読売新聞）



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